オーロラとサンタさんが魅力のフィンランド
海外旅行~フィンランド~
10年パスポートに更新してから初めての国外へ行って来ました。
なぜフィンランドを選んだかというと、
・オーロラが見たい
・サンタさんに会いたい
なんとも純粋な願いを学生時代から持ち続けていたからです。
しかし一人では行けないなあ…と思っていたところ、この話を聞いた友人がいた!
というわけで、半年前から計画を練り練り。
個人旅行は語学面で自信がなかったので、迷わず大手旅行代理店のツアーを申し込み。
申し込んでからは荷物を揃える日々。
ガイドブックを購入して思いを馳せる。
ウィンドウショッピングは苦手だから、目的のある買い物ができて満足。
フィンランド豆知識
・時差は-7時間(サマータイムは-6時間)
・通貨はユーロ、大体のお店がカードOK
・言語はフィンランド語、英語
・ヘルシンキ10月平均気温5℃
〈1日目〉
自宅→成田空港は高速バス。始発で行ったのに意外と空席少ない。
危うく寝過ごして違うターミナルで降りるところだった。
空港着いてから友人と合流。若い女の子がたくさんいると思ったら、チア日本代表のようなユニフォームを着ている。
集合時間になりツアーデスクへ向かう。
現地でガイドさんとどこで会えるか確認すると、現地空港の分かりやすいところにいるだろう、と何ともアバウトな返答。
約9時間のフライト!
映画が見られる国際線は初めてだったから興奮。
機内食①→グラタン、パン、マドレーヌ
②→ビーフ、ポテト、にんじん、いんげん、パン、枝豆サラダ、オレンジケーキ
飲み物はブルーベリージュースをチョイス。どうやらフィンランドの主流らしい。
そして、前の席のおそらくフランス系1~2歳男児がずっと見てきて愛嬌を振り撒いてくれたおかげで楽しい時間を過ごせた。
日本で定番の「いないないばあ」、試しにやってみたら全然意味を分かってなかったけど、9時間やり続けた結果、最後は笑ってくれた!
お母さんからバイバイしなさいと言われて投げキスをくれた。可愛すぎて連れて帰りたかった…
ヘルシンキ空港到着。
最初は長いと思っていたけど、着いてみたら意外とあっという間。
緊張の入国審査。機内でも滞在目的・日数・ホテルは反復練習したぞ、さあどんとこい。
と思っていたら、白人イケメンに笑顔で「サンタクロース?」と聞かれ「イエス!」と答えて終了。
国内線乗り継ぎ。
乗り継ぎの道のりにガイドさん立っていてくれた。
元気の良さそうな女性。どうやら関西空港から乗っていて、ツアー客も関西からが多いとのこと。
さて、機内に座ると前の席に白いお髭の杖をついたおじいさん70代、もしや…。
アロハシャツを着ていたからバカンス帰りかな…。
ロヴァニエミ空港到着。
荷物受け取りのところにサンタ人形やプレゼントのオブジェ。
空港を出ると指先についたらすぐに消えてしまうくらいの雪が降っている。
日本からずっと手に持っていてお荷物だと思っていたコートがやっと役に立った。添乗員さんの言うことは聞くもんだ。
ホテルまでバス。
バスから見える景色は両サイドに林。そして道路が広くて、他の車が走っていなくて、何て運転しやすそうなのだろうと羨望。
ホテル到着。
もう夜だったので24時間やっている売店でサンドイッチとホットココアを購入。
その後第一の目的オーロラをホテル屋上で観賞。
ホテルは中心街から少し離れているので、屋上から中心街の灯りがよく見える。
そして周りは真っ暗というオーロラ観賞の条件を満たしているらしい。
ヒートテック+セーター+暖パン+ウルトラライトダウン+コート+ニット帽+マスクという完全防寒でも、1時間屋外で座っているだけだと堪える寒さ。
1時間見ては部屋へ戻り、また1時間見ては…の繰り返し。
この日は「オーロラ…かなあ?」のような超うっすらなもので、写真には写らず。
〈2日目〉
今回のツアーで唯一の自由日。集団行動は昔から居心地が悪かったのでやっと開放されたて安堵。
今日はロヴァニエミ中心街を散策。
まずはアルクティクム博物館へ向かう。途中に公園があったので遊ぶ。
子ども用遊具と大人用健康遊具。
とにかく天気がよくて紅葉もしているしぴったりの日。あまりにも色鮮やかで絵本に入ったみたい。
そして平日なのに公園で過ごしているフィンランド人家族がいて、子育てしやすい国と言われる所以を垣間見る。
アルクティクム博物館到着。建物へのこだわりがさすが北欧。
受付の人が「Japanese?」と聞いてくれた。前の団体は中国人だったのに、よく顔を見て分かったな。
屋根がガラス張りで自然光が射し込む。
いくつか部屋があり、フィンランドの昔の展示会場、フィンランドの自然映像会場、図書館…分かれている。
そしてクオリティが展示品とか映像の高い。
そしてトイレがすべて日本でいう多目的トイレで、福祉国家と言われる所以を云々。
博物館って堅苦しいイメージだったけど、こういうものなら楽しめる。
中心街へ戻りショッピング。もう欲しいもの全部買って荷詰めしようと決めていた。
・マリメッコ→がま口(小)
店員さんがお綺麗なこと。現地だけど値段は日本と同じくらい。
・雑貨屋→マグネット、コースター、キーホルダー
ベビーギフトグッズが考えられていて欲しかったけれど身近に予定なく断念。
・服屋→靴下
身に付けられるものが欲しいと思ったので。
2足レジに出したら何やら英語で説明してくれている。分からん。
レジ横の掲示を指差され見ると、「3足買うと1足タダ」という文章が。理解。
日本の教育だと(今のカリキュラムは変わってるかも知らない)英語はある程度読めるようになるけど、聞き取りは身に付かない。
・スーパー→ムーミンの紅茶、カルフビール、サーモン、チーズ、ガム、ファッツェルのチョコレート
その土地ならではを感じられるからスーパー魅力的。
ビールはこれといった特徴なく飲みやすかった。
チーズはひたすら塩気が強い。寒いところほど濃度が高いといいますがこれも例外なく。
ガムはなんといってもフィンランド限定のキシリトール100%だからね。他国だと数%しか入っていないらしい。
ファッツェルのチョコレートはばらまき土産用。箱で買ったのに、美味しい美味しいといつの間にか空っぽに。お口に合って良かったです。
フィンランドのスーパーはレジに並んだら、かごの中から商品を全部出すことに驚き。レジ袋も有料。
そして食べ歩き。
まずはかつて最北端だったマクドナルド。
注文するときに中学時代の英語の授業を思い出した。
ビッグマックセットと日本には売ってなさそうなローストチキンバーガーセット。
指差しとカタカナ英語でも欲しいものを買うことはできるんだなと感動。そして美味しくて感動。
次にガイドブックに載ってるカフェ&バーへ。ふむふむ、なにやら若い子に人気と書いてある。
そしてサーモンスープと紅茶を注文。
紅茶はお湯だけ入っているカップだけもらい、ティーパックをコーナーから自分で選んで入れるパターン。
このサーモンスープが一番美味しかった!
よくあるさらさらクリーム系スープなのだけど、きっとサーモンがいい味を出していると思う。
最後はKIOSKに入り色々物色。
コンビニにスロットとかのゲーム台があって、やってる人もいて、この地域の娯楽なのかと考えた。
レジ横のホットスナックコーナーにシナモンロールとかパンが売っていた。
ホテルに戻ってからはサウナ。
熱した石に水をかけ、そこから出る蒸気で体を温める方式。これ名物。
普段湯船に浸かるのは湯中りするから十数分が限界だけど、友人と話していたら気付けば1時間。
水道水も普通に飲めるのでゴクゴクしっかり水分補給。
この日の夜もオーロラチャンス。なんせ日中は雲一つない快晴だったから期待大。
昨日よりも寒いから外30分→部屋20分にしてみる。この判断が吉と出るか凶と出るか…。
願いが通じたのか、粘って粘って夜中の2時に肉眼でも写真でもわりと見えるオーロラ出現!!第一の目的達成!すごく嬉しい!
友人に電話を掛けたるも出ず、急いで部屋へ戻って興奮しながら伝えるも「もう寝る…」。一人噛み締めていた。
学生時代から望んでいたことを自分の計画で、自分のお金でやり遂げたことが自信に繋がった。
今度海外へ行くときはツアーじゃなくて、個人旅行で、移動・ホテル・ご飯…を決められたらもっと達成感を味わえるかもなあ。
そしてその充実感を帰国してからのモチベーションとして長い期間維持していけたら。
〈3日目〉
ホテルのバイキング朝食が美味しくて2日連続で食べ過ぎる。
ここへ来てクロワッサンの美味しさを再確認。
自分でワッフル焼ける機械があったのだけど、温度調節が上手くいかず生焼け。もちゃもちゃ。
にんじんが生の輪切りでびっくり。
第二の目的、いざサンタクロース村へ!
サンタクロースオフィスへ入り、某夢の国のような通路を通ってサンタさんとご対面。
どうやらここで働けるのは、家から会場までサンタの格好で行く等の試験に合格した公認サンタクロースは世界に約120人いるらしい。
「コンニチハ!」「ホシイモノハアリマスカ?」日本語で聞いてくれた。観光客多いんだろうな。
その後英語でタメになる(話し方の雰囲気的に)お話をしてくれたのだけど、
動画+A3写真で40ユーロ。ユーロというお金の単位が感覚を麻痺させる。
ステキな絵葉書が何種類も売っていたので、買って日本へ手紙を送る。
海外から手紙を送るときはTo Japanと書けばあとは漢字住所で平気だよ。切手もサンタさんだよ。
ツアー一行でランチ。
トナカイのスープ、チキンの野菜添え、はちみつがけアイスという前菜、メイン、スイーツのコース。
その後少しだけサンタクロース村散策。
他の家にもサンタさん(オフィスより格が下がる感じ)がいて、たくさんお話してくれた!
オフィスのサンタよりもフレンドリーで明るい人。
あとは村内のちょっとした公園でブランコ。誰も遊んでいないけど恥ずかしさなく遊ぶ。
バスに乗ってトナカイ農家へ。
まだ約束時間が早かったのでKスーパーに寄ってくれて、家のお土産に歯磨き粉と歯ブラシ購入。
トナカイ農家のヤンネさんは待ち合わせ時間から遅れて登場。
第一声「Hello! My friends」と歓迎。日本にはないゆるさ・親しみやすさがイイね。
家の敷地に森があるなんて規模が違う。森の中の木の階段を降りるとトナカイが柵の中にいた!7匹くらい。
ヤンネさんがバケツを持ってツアー客の手におもむろにエサをのせる。
トナカイは普通にエサを食べようと手に口を近づけてくるのだけど、そうすると角が顔に当たりそうで引いてしまいエサを地面に落としてしまった。食べにくそう、ごめんよ。
茶色いトナカイ、茶色と白のミックストナカイ、真っ白なトナカイまで。
ちょうど角の生え変わり時期で、角の毛皮がとれかけて出血していて痛々しかった。けれど角には痛覚がないから平気らしい。
見学したあとはヤンネさんの家(ゲストハウス)でお茶とお菓子をいただく。
お菓子は厚みのあるバターサブレのようなもので、歯を使うとすぐ崩れるから食べるのが難しかった。
一体この広い敷地に何軒あるのだろうか…。
質問コーナーでは誰も手を挙げない…添乗員さんが英語に訳してくれるというのに…チキンな自分を情けなく思う。
1・2日目とは違うホテルへ。今夜はガラスイグルーという天井がガラス張りのホテル。
ホテルといっても一軒一軒建っているので家の感覚。
雰囲気のあるダブルベッド、カップルには申し分ないよ!新婚旅行とかに来たらロマンチックかもね。
タブレットも置いてあって、なんとオーロラが出たときにアラームが鳴るそう。
このアラームさえあれば寒い真夜中に辛抱強く待っていなくてもいいなんて、技術の進歩すごい。
まあ感動のレベルに差があるのかどうかは置いといて。
ディナーはツアー一行でコース料理。旅行へ来て初めてちゃんと他の人と話した気がする。
退職して海外旅行を楽しんでいるご夫婦、婚前旅行のカップル…色々な方がいらした。
昨日オーロラ見れたから&流石にまとめて寝たいという二点より朝までぐっすり。
〈4日目〉
最終日、ヘルシンキ観光。
朝からしっかりバイキングを食べ、飛行機でロヴァニエミ→ヘルシンキへ。
ここで荷物を預ければ成田まで運んでくれる。空輸発展の素晴らしさ。
しかーし荷物検査で引っかかる。
デオドラントロール…説明できないし物も恥ずかしいし…
行きは引っかからなくても帰りに引っかかることはよくあることらしい。
団体の最後尾で引っかかったからお待たせしてしまった。集団行動の苦手なところである。
ヘルシンキ大聖堂、ヘルシンキ駅前などバスに乗っているだけで回ってくれるから楽。
曇りときどき小雨のヘルシンキ。建物がシンプルかつ年代物だから絵になる。
街中にある静寂の教会みたいなところは面白いと思った。そこにツアー客が入るのは、地元の方にお邪魔だったろうなあと。
日本で円に戻すより現地で戻した方がお得と聞いたのでそこは忘れずに。
駅の中にはピザ屋、スタバ、中華…フードコートみたいに食べ物選び放題。
スタバは注文するときに名前を聞かれてカップに書いてくれる。
出来上がったときにその名前で呼んでくれるから嬉しい。
メニュー名だと被る人もいるから工夫大切。
レジに並んでいるとき、言語的におそらく中国人が何も言わず割り込んできた。
別に気にしていなかったのだけど、その場を偶然見ていたガイドさんに「教育が違うから日本のマナーは知らないんですよね。悪気はないのに、日本ではよくないマナーをしてしまうから差別とかが生まれてきてしまう」みたいな話をされ納得。
偏見とかステレオタイプが無くならないのはそういうことなのかもな。
そしてガイドさんとはここでお別れ。
わざわざグループごとに丁寧なご挨拶をしてくれた。
近すぎず遠すぎず程よい距離感が鬱陶しくなくて良かったです。ありがとうございました。
ヘルシンキ→成田。
機内食①→そば、菜っぱのサラダ、穀物パン、ミートボール、マッシュポテト、にんじん、マンゴーゼリー
②→ヨーグルト、セサミパン、スクランブルエッグ、ポークビーンズ、カップケーキ
夜は飲み物セルフサービスなのね。
日の入りから日の出が見られる丁度いい時間帯に乗れた。
青とオレンジが混ざり合う日の入りが特にステキ。
映画は『15時17分パリ行き』を選び、逃げられない密室空間という臨場感でより楽しめた。
通路はさんで隣のおそらくスペイン人(スパシーバと言っていた)が、離着陸でシートベルトしないし、基本座らないで立ち歩いているし、あまりにも自由でこれくらいでもいいんだなとふと思った。
9時頃成田着。
初めてのツアー海外旅行は達成感が溢れてしょうがない。
次に行くならもう少し安い価格で、自分でプランを立てて行きたい。
しかし、もう懲り懲りって思わなくてよかった。
まだやりたいことが残っているからそこへ向かって生きていける。