旅先での一期一会
昨年フィンランドを共に楽しんだ友人と毎年恒例、秋に旅行をしています。
今年の行き先はすんなり決定して因島!
友人との仲が深まった共通の話題は間違いなくポルノグラフィティ。
世間では人気が落ち着いていた頃に共通の話題を見つけたから、なかなかレア。
なんてったって何年好きか分からないポルノグラフィティが20周年なんだもの。これは故郷に行くしかない。
昨年のしまなみロマポルでついでに因島巡ろうかという話もあったけど時期的に休むの厳しかったし、同じ考えの人がたくさんで混雑してるだろうということで今年に。
好きになった当初は、まさか自分が新幹線と車で行けるようになる年齢まで気持ちが冷めないとは思わなかったな。
〈一日目〉
福山までは新幹線。京都で大多数のお客さんが入れ替わりほぼ満席。
スターバックスの暖かいのが飲みたくて、出発15分前なのに並ぶ。
購入時に「お時間大丈夫ですか?」と聞かれるのは新幹線のスタバならでは。
山陰本線はボックス席(?)になってるから見知らぬ人と近い距離で向かい合わせ。
ローカル線の一駅が長いと感じるのは東京に住んでいるせい。
ショッピングタウン、リトルマーメイド、カフェなどなど、思っていたより駅前に賑わいがあった。
レンタカーを借りて早速因島へGO。
まさかの八王子ナンバーで、なんと走行距離18万キロ。
通りでアクセルを踏んでも適度なスピードしか出ないわけだ。
今ならタダでナビがつくと言われてつけたのだけど、充電の接続がイマイチでしょっちゅう電源が落ちる。
友人にナビとBGMをお願いしながら進む。
お天気に恵まれて因島大橋がキレイ。
高速道路に緊張していたけど70キロ制限だったし、そんなに車が走ってなくて合流しやすかった。
因島に着き、昼食がてら目についた地元のスーパーに入る。
入り口左の壁にポルノの「ブレス」のサイン入りポスターを見つける。 「フレスタ」というスーパー。
幸先の良いポルノ巡り旅。
「フレスタ」内の「松愛堂」という地元のお菓子屋ではっさく大福を購入。甘すぎずさっぱり。
次は「村上城」へ。
金比羅さんよりは少ないけど階段と坂が多くてへとへと。
頂上にはっさくんの顔はめパネルがあってパシャ。
いよいよ「折古の浜」へ。
両脇に民家があって狭い路地だったから通れるかどうか冷や冷やした。
海が見えたら左奥に進むと駐車できるスペースあり。
瀬戸内の海はこんなにも穏やかなのか。
波の音はほとんどなく、水面が陽に照らされて輝く。
浜を見ていると散歩中の杖をついたおじさんが「ポルノか?」と笑顔で話しかけてくれて、写真も撮ってくれた。
こんなところに来るのは近所の人かファンかどちらからしい。
風が涼しかったけど30分眺めていられるほど良い風景。
暗くなる前に宿泊地「ホテルいんのしま」へ。
因島のホテルを調べるとここが一番にヒット。
ホームページを見るとポルノプランもあり、ポルノゆかりの場所に車で連れて行ってくれるらしい。
レンタカーが難しい人には有難いプランだろうな。
ホテルへ行くまでのくねくね坂に何度アクセルをふかしたことか。
でもそれだけ丘の上ということで、また景色が良いこと。
ホテルの隣の因島公園で「夕陽と星空と僕」を流しながら日の入りを見守るという贅沢。
夕食は海の幸がたくさん。頭つきの煮付け美味しい。
みかんにパセリがついていたのが意外だった。
レストランだけでなく、館内のBGMは全てポルノのピアノver.。
お土産売場にサインあり。瀬戸内レモンうま塩ポン酢購入。
食べたらカラオケ。1時間ずつ貸してくれる。
どこへ行ってもいくつになっても友人との遊び方が変わらない。安上がりで楽しめるからいっか。
途中で通った青影トンネルを思い出して「Aokage」等々ポルノを歌う。
温泉に入る。人のいない時間帯でゆったりできてよかった。
〈二日目〉
朝食はご飯と味噌汁セルフサービス。湯豆腐が嬉しい。
土生港に車を置き、いよいよ歩いての因島観光!
駐車場降りたエレベーターの1階に「しまなみロマポル」のポスターあり。
新藤フルーツのジャムやはっさくんグッズが販売されていたり、ポルノのサインや雑誌の切りぬきが掲示されていたり、寄せ書きに記入できたり。
驚いたのはポルノゆかりの地が掲載されている「因島ファンマップ」が配布されていたこと。
それだけファンが巡りに来てるっていうことか。島の経済回してこう。
次に「お好み焼うえだ」へ。
ここにもサインあり。
猫好きで細身のご主人が焼いてくれるお好み焼きは、優しい味だった。
カフェ・レストラン「ペーパームーン」へ。
フレンドリーなご夫婦が、ポルノの高校時代の生徒会誌や切り抜きを渡しながら色々お話してくださった。
晴一さんって芸名だったのね。この旅一番の衝撃。
ここで、因島は今日で観光最後でプラザオカノに昨日行ってないと話したら旦那さんに「今日定休日や。勿体ないなあ」というフレーズを延々と言われる(笑)
そのフレーズを旦那さんが言うたびに奥さんは「しゃあないやないの」と返すのがコントみたいで面白かった(笑)
頼んだパフェは無花果や柿等フルーツたくさん。
帰り際にはみかんをくださった。この感じが田舎のおばあちゃん家のようでホッとする。
車に乗り「因島市民会館」へ。
駐車場に何も停まってなくて、特に用のない人が停めるのは躊躇われたけど停めちゃう。
駐車場の下にはぞうの滑り台のある公園。
後日知ったのだけど足跡があったのね。
さて、諦めきれず「プラザオカノ」へ。
あれだけ勿体ないと言われたら逆に燃えてきて、外観だけでも見ようと隣のファミリーマートに駐車。
入り口を覗くと……なんとドアが開いている!
おじさん「ポルノ?よう来たねえ。入りい。」とウェルカム雰囲気。
「もうパトロンじゃ」とがっちり握手をして入れてもらう。
奥の部屋に通されると、そこは壁全面がポルノ関連のもの!
ファンとおじさんの写真も貼ってある。ものすごい量。みんな良い顔してる。
椅子に座るとおじさんのマシンガントークが始まる。
なぜポルノが20年続けてこれたか、晴一さんの男前話、ここへ来たファンの話……とにかく話の尽きないこと。
なぜ定休日なのに開いているのか聞くと、「朝洗濯物干しとったら見てる人がいるんよ。話を聞くと今日仙台から来た家族がいて、奥さんがポルノ大好き言うから開けたんよ」とのこと。
話の途中で仙台のご家族が入ってこられて一緒に話を聞く。
さらに話の途中で新婚旅行で来たご夫婦とその友人の因島観光大使さんがいらして、部屋には計9名!
仙台のご家族のおかげで入れたし、因島観光大使さんも昔からポルノファンのようだし、偶然とは面白いもんだなとつくづく。
ただのファンが何も関係のない親戚と関わって良いものか、行っていいものか悩んだけど、礼儀正しく控えめに迷惑をかけないというのは最低限必要なことだと思った。
約1時間半滞在して「はっさく屋」へ。
自転車乗ってる人に人気みたいで、サイクリングの格好した人が店内に多くいた。
残り少ないはっさく大福を買い、駐車場近くのテレビ中継で「VS」を歌ってた恐竜のいる公園で食べる。
お父さんと小学生の男の子がキャッチボールしていたり、幼稚園くらいの子どもが友だちと追いかけっこしていたり、自分の中の原風景と重なる。
昨日食べたはっさく大福より実が大きくてずっしり感あり。
傷なくレンタカーを返せて本当に良かった。
尾道では「からさわ」、「夕やけカフェドーナツ」、「たまがんぞう」、駅前の尾道ラーメンを食べ歩き。
ショッピングタウンでお土産買ってホテルへ。
三日目に帰宅。
つらつら長文をよく書いたもんだ。
気の合う友人と出会えて本当に有難いと感じる旅だった。
どこに行っても何を食べても、大切なのは相手だなと実感。
次はどこへ行こうかな!