うまい言葉が見つからないけれど
親友の結婚式のスピーチを頼まれたのは1年半前。
本当は1年前に結婚式の予定だったものの、コロナで延期。
そして1年越しの結婚式があった。
当日電車が止まってヘアセットに間に合わないトラブルがありながらも、なんとか式場へ到着。
親友の結婚式だしセルフじゃなくてちゃんとしたお店で整えたかった…仕方ない。
参加者は皆さん無事に到着できたみたい。
式から参加したのは初めてだった。
娘を新郎へ託した後のお父さんの背中を見て、胸がぎゅっと締め付けられた。
レッドカーペットが敷かれた階段でフラワーシャワー。
ヒールが高くて階段降りるのが大変そうだったけど、式が終わって緊張が解けたのかすごくいい笑顔だった。
そして披露宴へ。
座席に一人ずつ手書きのメッセージが嬉しい。
司会の方から名前の確認と、新郎友人のスピーチの後にお願いしますとのこと。
乾杯の後に新郎友人のスピーチ。笑いを取っていて焦る。
いよいよ出番。
緊張するかと思ったけど、新婦と席が近くて話しかけるように伝えられた。
読んだ手紙を渡す時、手で涙を拭っていて、今までの感謝の気持ちが届いたなら嬉しいと思う。
新郎にも「いやーよかったよ」と言ってもらえて一安心。
後で写真を見ると頑張って立ってる姿で、見た目は緊張していた。
そして手紙を渡す時に動きが多くて滑稽だった…恥ずかしい…もっと落ち着きたい。
スピーチの内容はずーっと考えてた。
使っちゃいけない言葉、分かりやすい言い回し、適切なエピソード…通勤中何回もスマホよメモを修正したな。
書いているうちに話したいエピソードがたくさん出てきて、でも5分以内にまとめなきゃいけなくて。結局一番意識したのは新婦の人柄が伝わるように書くということだったかな。
結婚式に参加した帰り、これで関係がまた別のステップに進んだと思った。
毎日一緒だった高校生、お互い別の道で資格取得を頑張っていた大学生、いよいよ働き出した社会人、人生の伴侶を見つけた現在。
ステップごとに関係性が変わっていて、過ごす時間は高校生に比べたら少なくなっているけど、その分今までの積み重ねがあって、それぞれの人生のところどころで話が聞けてとても面白い。
友達って婚姻関係みたいに届出はないからこそ、気楽にお互いの気持ち次第で繋がっていける。
あーこうやってこれからも思い出を重ねて、入れ歯になっても腰が曲がっても笑って話せていたらいいな。
あれ、これって自分の旦那さんに言うやつだっけ。
本当に結婚おめでとう!